大塚くん受賞おめでとう!!







 ”木工家:大塚和彦氏”の作品DTを公開したいと思います。 ここで紹介する写真は僕が何年にもわたって彼の作品を密かに撮影していたものであります。  当初は軽い興味本位の撮影でありましたが・・何度となく撮影する内に、いつの間にか樹木の 発する温もりや木目の美しさ、更には年輪が語りかける時間の流れ・・と言ったものを少し感じ 取れるようになって行ったのです。
手間暇を惜しまず一つ一ついたわる様に仕上げて行く彼の作業工程・・それはまさにベルトコ ンベアー上の量産品などには在るべくも無い、彼自身の人生を費やした手造り木工家の濃密な 時間の凝縮だったのです。
  それ以来、僕の写真も様変わりし、彼の個展や展示会などでの撮影では他の誰よりも彼の 作品の良さを理解して写真におさめて来たつもりでいるのです。 (勝手に撮ってましたが・・) そしてこれらは僕の大切な写真であると同時に、ある意味で僕自身の感受性をも試されるもの でもありました。


[椅子・テーブル・飾り台・オブジェの巻]

(製作中の大塚和彦氏)
 木(樹?季?気?)

[インテリア ネコ階段の巻]

さて、我家の新築の際には大塚和彦氏にはインテリア・ネコ階段を造ってもらう事になりました。

 

我家の8匹のネコ共の中で、1匹だけ生まれつき後足を引きずる子がいます。そこで大塚氏とは何度も 検討会を重ねまして・・ 昇り降りの階段サイズについてはその子のジャンプ能力に合わせてもらったの です。材質は桜の木です。

 

ネコの部屋は吹き抜けの2階にあります。

 

実のところ・・大塚和彦氏がネコを好きか嫌いかは未だ不明なのであります。しかしネコの気持ちになって 丁寧に造ってくれたのには感謝です。 ・・果たして、ネコ達はどのように反応するでしょうか?

 

大塚氏の気持ちが通じたのでしょうか? ネコ部屋のドアを開け放つと、真っ先にやって来たのは何と!!  後足を引きずって歩くあのスバシだったものですから、これにはみんなが驚き拍手喝采でありました。 続いてメスのキジルがそっと顔を覗かせて・・ 降りて来ると「にゃ〜」っと感謝を述べたのです。

 

2匹は仲良く・・ネコ階段にご満悦であります。


その様子を、人間共は隣でじっと眺めていました。 (ネコが喜び、一安心する木工家:大塚和彦氏)

棚の上下にはガラスの引き戸が入りまして、これもキャットウォークの一つでしょうが・・ 
僕達は「ネコ階段」と呼んでいます。


2012.12  [写真: 森勇人 ]

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